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- 2010年12月号 「トイレの神様」
- 今、何かと話題の歌「トイレの神様」。年末のNHK紅白にも登場する。今、ちょっとしたブームであるが、
どこか、懐かしい響きを感じたのは私だけであろうか。内容は、おばあちゃんと、孫娘の会話。「トイレには綺麗な女神様がいる。だから'べっぴんさんになりたかったら、トイレはいつも綺麗にしなさい。」である。
昔は、このような会話というべきか「おじいちゃん、おばあちゃんと孫」のやり取りがありいろんなところに「神様」がいた。 道徳ともいうべき昔からの「教え」を、大切な「孫」へ大事につないできた。微笑ましく、
ゆっくりとした時間の中での「子供のスピード」に合わせた「大切な時間」があった。
しかし、残念ながら近年の核家族化の流れのなかで「大切な孫へ受け継がれてきた時間」が減ってきているのも事実であろう。
子供の対話のスピードは大人のそれとは違う。実際、子供を対象にしたアンケートの中で、「親が使う言葉」の一番多く使うと子供たちが感じているのは「早くしなさい」であった。本来は、じっくりと時間をかけて子供の成長を願う筈だが、子供と大人の「時間の速さ」の違いに気付かず、しだいに大人の都合で「大人の価値観」を大切な子供に押し付けてしまう。 大人でさえ、このスピードに「自分の心」が追いつかず、「心の病」になってしまう人がいる。ましてや、子供であればなおさらである。
「健康な肉体と心」を養うべきスポーツにおいて、親の価値観の押し付けが子供にとって時には、「自分の心」や「向き合う」ゆとりが持てず、「やらされてる」という思いが強まり、「目標」を見失い余計にダラダラとしてしまう。だが、子供とじっくりと向き合う時間もゆとりもなかなか持てない。保護者も何かと忙しく余裕がない。しかしながら、心にゆとりや思いやりをもって「じっくりと」「ゆっくり」子供の時間と向き合える人が実はどこにでもいるのである。それは、それぞれの「地域のお年寄り」と呼ばれる方々である。お年寄りこそ
子供たちの想いや悩みにじっくりと、しかも「子供のスピード」で納得のいくまで対話をしてくれる。そこには、「人生の厳しさ」や「生きる喜び」など語りつくせぬほどの経験を積み重ねてきた人々の魂の言葉がある。お年寄りの活躍の場が多い地域ほど地域のまとまりがある。世代を超えた地域のつながりこそ、今の親の世代が学ぶべき心であり、次の世代へと受け継ぐ大切なものである。今の時代こそ、もっと多く「お年寄り」と「子供」がふれあう機会を持つべきであろう。
「我が愛すべき地域」においても、 歳現役と呼べる人々が多く活躍している。その中で、「優しい笑顔」に見守られ、のびのびと元気に育つ子供たち。この「世代を超えた地域のつながり」の間に立って、橋渡し役をするのが「親の世代」であり、私たちである。
この「トイレの神様」という歌を聞いて、「地域の中で愛される子供たち」にとっての神様は今もいろんなところにいて、子供たちを見守り続けているそんな気がした。
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