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編集長のつぶやき


2011年10月号 「褒めてあげましょうよ」

 「ん~!何でやろ?」と理解しがたく怒りさえ感じられる出来事を、最近耳にしました。
 ある小学生が個人競技のスポーツで、全国大会で入賞するという快挙を成し遂げました。
全国トップレベルになるということは、それはそれは、並大抵の努力ではなかったと思います。
もちろんその競技が好きで好きで、目標を持って頑張ったのでしょう。
 その目標までの道のりは、たくさんの汗を流したり、たくさんの悔し涙も流したことでしょう。
保護者の方も、試合や練習の度に、朝早くから、弁当を用意し、我が子の頑張る姿を陰ながら見守っていたのでしょう。
 もう一度言います。全国入賞すると言うことは、並大抵の努力では成し得ないのです。一生懸命頑張った人にだけに与えられるご褒美なのです。
 人は、その瞬間を味わうために努力します。一度栄光を掴んでも、これまで以上の努力をします。
そして、身近に栄光を掴んだ人がいれば、その人に追いつくように負けないように努力します。
 スポーツは、そういう感情を育て、人として成長させてくれるのだと信じています。特に、小学生のスポーツでは、将来の人格を育てるための重要なものだと確信しています。時には、闘争心。時には、仲間意識。助け合い、優しさ…。もちろん結果を出す事がすべてではなく、その目標に向かっていく過程で、どれだけ意識を持って頑張るかが大切だと思います。そこを踏まえた上で、目標を、大きな大きな目標を達成した子供が、身近にいたならば、みんなで褒めてあげる、称えてあげるのが普通ではないのでしょうか。
 話しを戻します。全国大会に入賞したことを、指導者は学校に報告しました。そして「是非、この子の頑張りを朝礼で褒めてあげて下さい」とお願いしたそうです。
しかし、学校から帰ってきた言葉は
「それは出来ません。そんな事をしたら、他の父兄からクレームがきますから…」
「?????」
 なんという世の中なのでしょうか。
「褒めてあげましょうよ!」
「称えてあげましょうよ!」
そして、周りの子ども達に、
「私も何かで頑張ろう!」
と思わせてあげましょうよ!

 常識とは何なんでしょうか?
 子供の努力を、大人が大人の立場を守るために隠してしまったら…。それが教育の場の常識ならば、それが公平というならば、それが民主主義というならば、とても辛いです。
 今回、この事実は、全国の学校の中のほんの一部だと信じています。もっと、真実に熱く、人の幸せに心から「よかったなあ」と言える環境を、心から願わずにいられない出来事でした。
                                                編集長 中村和久


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