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るるりっこ


2016年2月号  第21話「新たな出発」

 答志中ソフトボール部は、昨日の地区予選で敗退してしまった為、県大会への道は閉ざされ3年生は引退、残ったのは2年生のヒナと1年生のルルとリコとハズキの4名となってしまいました。
大会翌日、リコの姉マユは今までの感謝の気持ちとソフトボール部が続いていって欲しい願いから、父を誘い、慣れ親しんだマウンドに土を入れ整備をたのでした。その姿を見たマユ父は「やはり、終わらせてはいけない」という強い想いを持ったそうでした。
残った4名の部員は今後の活動の選択を迫られていました。学校側からは4名では練習もできないし、新人戦にも出場できない。また、来春どれだけの部員が入るかもわからない状態だった事から、ソフトボール部の廃部を検討していました。
こうなる事はわかっていながら島でソフトボールをするという道を選んだルルとリコでしたが、なかなかこの現実を受け入れる事はできず、これからどうしたら良いのかを悩んでいました。
そんなある日、1年生のハズキが涙ながらにルルとリコを校舎の裏に呼んだのでした。
   ハズキ…「ゴメンなんやけど、私…バトミントン部に行ってもいい…?」
   リ コ…「ええっ!何でそんなこと言うん!ハズキがおらんくなったら、ヒナさんと3人だけになってく
   やん!ハズキも一緒にずっとソフトしよや!」
   ハズキ…「……。」
大粒の涙が止まらないまま沈黙が続き、ようやくハズキが口を開きました。
   ハズキ…「だって、私はリコやルルみたいに上手くないし、これからも迷惑かけるかも…。」
ハズキの意志は相当固い様子でした。
そしてさらに続く沈黙の後…
   ルル…「ハズキ、上手とか下手とか迷惑なんて全然思ったことないよ。ハズキと一緒にソフトしてて
   めっちゃ楽しかったしな。でも、ハズキがバトミントンするって決めたんなら、私らは応援するよ!
   なぁ、リコ!」
   リコ…「…。うん。」
ルルとリコの意見は一見対照的でしたが、その真髄にはハズキに対する深い友情がそれぞれに含まれるものでした。そしてハズキは…
   ハズキ…「ありがとう。バトミントン頑張る!でも、ルルとリコはどうするん?」
   リコ…「ソフトは続けるよ!ソフトは学校以外でもできるしな。」
   ルル…「そうやな。たった3人でも今まで通りにナイター練習できるようにお父さんに頼んでみるわ
   !」
   リコ…「うん!」
    ハズキ…「ごめんな…。でも本当に頑張ってな!」
   ルル…「頑張る!でさぁ~、でさぁ~!私らが3年生になった時にさぁ~、下級生が何人入ってくれ
   るかわからんけど、絶対、三重県で優勝しよやなあ~!」
   リコ…「うん!絶対そうなるようにしよ!」
   ハズキ…「ルルとリコなら絶対そうなるって!頑張ってな!」
   二人…「当然じゃん!(笑)」
ようやく三人に笑顔がこぼれました。それと同時にルルとリコのソフトボールを続ける意思と目標が明確に定まったのでした。その後、ルルとリコは2年生のヒナさんに、たった3人のソフトボール部のキャプテンをお願いし、それぞれの両親にもその旨を伝えたのでした。
それを聞いた両親達も、たった3人になってしまったがナイター練習が継続して出来る環境を整え、彼女たちの意志をを学校に伝え、廃部ではなく休部という運びにしてもらい、部活の時間は野球部で面倒を見てもらう事になったのでした。そして、まだあてもない後輩を待ち、野球とソフトの両方の練習を続ける日々が始まったのでした。


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