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編集長のつぶやき


2011年09月号 「ピーク…」

 先日、娘の応援で愛媛県上島町に行った時の事でした。試合を終えた後、選手の宿舎に立ち寄った。休憩していると思いきや、娘と友達のRちゃんは、後日行われる三重県選抜選考会の為の練習を宿舎近くの海岸線で、黙々と笑顔で汗を流していました。
 私達家族とRちゃんの家族は、なんとも心地よい気持ちでその光景を眺め、楽しんでいました。
「和久君、今がピークなんやろか?」
 Rちゃんの母がポツリ。
 この三年間、娘達にはソフトボールを通じて、たくさんの思い出を、泣いたり笑ったり…。
幸せな気持ちでいさせてもらった。
 上島町からの長い長い帰り道…。
Rちゃんのお母さんの言葉が頭から離れず、いろんな事を考えていた。
   「人生のピーク…。」
 今確かに子ども達を育ててきて最高潮に幸せな時期かもしれない。先の事を考えると、今より楽しい事、夢中になれる事ってあるのだろうか?子ども達が手が離れるとどうしているのだろう?と考えると、とても不安な気持ちになってしまう。
 「やはり今がピークなのか?」
 しかし昔を振り返ると、結婚した時・子供が生まれた時・初めて子供が立った時、歩いた時・初めて「お父さん」と言えた時…。確かにこれ以上ない幸せを感じていた。
 人生の最高潮(ピーク)は、目標を持って、しっかり足元をみて、辛い事から逃げ出さず、自分を過信せず、おごらず、あきらめず、あっちの方が良さそうとふらふらせず、人の心を裏切らず、感謝の気持ちを常に持って人生を計画していけば、何度でも幸せを、ピークを迎える事ができるのだろうと思いました。
 人それぞれだと思いますが、十代には十代の幸せが、二十代には二十代の、三十代には三十代の幸せが…。必ずピークがある。
 ピークの波を五年周期、三年周期、一年周期に持ってくるのは、自分次第なのでしょう。
決してピーク(幸せの最高潮)は一生一度ではありません。
「今日より明日、明日より明後日」を幸せに笑顔で生きて行くには「明日の幸せの為に今日を頑張る」という事を心がけていきたい。当たり前と分かっていた事ですが、Rちゃんの母の一言で大切な事を考えさせてもらいました。
ありがとう。
                                                編集長 中村和久


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