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るるりっこ


2015年4月号  第11話「新人戦準決勝で…」

 ルル・リコ、5年生の11月9日。
 新人戦・準決勝…勝てば東海大会出場、対戦相手は当時、県内最強のMIKUMO女子ソフトボールクラブでした。
 一回表、一死ランナー一塁でバッターは一発がある3番のリコ。いきなりチャンスを得ましたが、リコはセカンドゴロ、後続倒れて無得点でした。
 一回裏、エラーと内野安打で無死1・2塁。打者は、後にずっとライバルになっていく事になる、投手のサヤちゃん。レフト線にタイムリーを放つ。初回いきなり1対0となり、嫌なムードが漂い始めてきました。そしてさらにピンチは続き、一死からセンター前…また、1点追加される!と思いきや、センターからセカンド、セカンドからファーストへ!ナイスプレーでゲッツーを取り、このピンチを逃れました。このプレーでみんなの気持ちが盛り上がり、自分達も行けるぞ!という雰囲気を掴みました。
 三回表、二死からルルのあたりはライト前の当たり…ライトがノーバウンドで捕ろうと突っ込み、グラブを弾き、ボールはファールゾーンへ!俊足のルルは一気に3塁に!そして、相手の連携ミスがあり、ルルはすかさずホームへ突っ込みました。
 クロスプレー。
 ルルのナイス判断だったのですが、相手の落ち着いたプレーに阻まれ、結果はアウト!同点に追いつくチャンスを失いました。それでも流れはまだルルリコのクラブチームにあり、いくつかのチャンスを作って行きました。
 四回表、一死2・3塁のチャンス。しかし、浅いライトフライ。そして三振…と惜しくもチャンスを逃しました。
 五回表、一死2・3塁、またもチャンスが巡ってきました。今度こそ追いつくチャンスと、選手もベンチも力が入りました。そしてようやく、練習してきた1塁線へのセフティースクイズが決まり、1対1の同点に追いつく事が出来ました。
 断然格上のMIKUMO女子に同点に追いつくことが出来たチームは相当な盛り上げを見せていました。「もしかしたら行けるぞ!」という思いがチーム内に生まれてきました。
 守備でも、毎回ランナーを許すも、なんとかここまでしのいで、初回の1点以降、MIKUMO打線を0に抑えていました。
いよいよ終盤戦六回表、またも勢いづいていたルル・リコチームは無死満塁というチャンスを作りました。ここで追加点を入れ勝ち越したい!しかし、そこからまさかの三者三振で、残念ながら勝ち越し点を入れることができませんでした。
 六回裏、最大のピンチをしのいで、逆に勢いづいたのは王者MIKUMO女子。強烈なMIKUMO打線がようやく繋がり、2点の勝ち越し。ルル・リコチームは最終回無得点で、結果3対1で負けてしまいました。しかし、小学生とは思えないほどの壮絶な両者の戦いぶりに、グランドは大きな拍手に包まれました。
 決勝は、MIKUMO女子 対 雅スポーツ少年団でMIKUMO女子が優勝。三位決定戦は、ルル・リコのチームが度会エンペラーズに勝利し3位となりました。この時度会エンペラーズの投手ルカちゃん三雲のサヤちゃんをはじめ、この大会を機に、ルル・リコには、多くのライバル(友達)ができていったのでした。そのライバル達と後に高校生になってからも敵味方となり、ドラマが続いて行くとはまだ誰も思ってもいませんでした。


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